台風19号 検証 国の機関
昨晩から今朝にかけて急に冷え込んできましたので
我が家はホットカーペットをつけました。
ホットカーペットはすでに敷いていましたし
昨朝のうちにこたつ布団をかけておいたのですが
それだけでは寒かったので
昨夕にスイッチを入れたところ
猫たちが集まって暖を取っていました。
夜寝る時もつけたままにしておきました。
ハチコ先生やテンテンはもうお年寄りなので
暖かくしておかないと免疫力も低下しますし
腎臓や膀胱に不具合が出てもいけないからです。
そう考えると
ご自宅が被災して避難所で過ごされている方々は
薄い毛布一枚でとても寒かったんじゃないかと思います。
命からがら逃げだして
冬物の準備も済んでいないでしょうから
これから季節が厳しくなっていきますので
お身体には十分に気を付けていただきたいですし
物資が早く届くといいなと思っています。
ユニクロとGUが衣料を提供してくださるそうですし
他の企業もマスコミで取り上げられていないだけで
支援をしてくださっていると思います。
ありがたいことです。
また保険会社は迅速に支払いをしていただきたいです。
今日のタイトルは「検証」とついていますが
研究者ではありませんので学術的な見解ではありません。
あくまでも素人の考えです。
「気象庁や地方整備局などの国の機関」「自治体」「住民」などに分けて
反省点と対案などを書きたいと思います。
「気象庁や地方整備局などの国の機関」
今回の台風は
いつもの気象庁の会見よりも何日か早く出されたようですし
関東管区気象台と関東地方整備局の異例の合同会見が行われましたので
それだけでいつも来るような台風とは違うと思った方も多いと思います。
この判断はとても評価できます。
「気象」と「防災」を同時に考えようとする枠組みで
これまでにない大変画期的なアプローチだったと思います。
ですが、水が高い方から低い方に流れるように
防災感度の高い方から低い方へ情報は伝播されていくので
情報弱者に危機感が伝わるのには時間がかかったと思います。
今回のような勢力の大きい台風が上陸すると
被害が大きいことは分かり切っているので
次からはもっと早くから情報発信しても良いのではないかと思います。
今回の台風は上陸が土曜日になりましたので
一般的な会社勤めの方々は
準備期間が短かったのではないかと思いますし、
防災用品を用意していない方々が買おうと思っても
皆がドッと買いに行くので
品不足になって手に入らなかったこともありました。
本来ならば地震に備えて常に用意しておくものですが
まだまだ周知が足りないのだなと思います。
これは自治体やマスコミの仕事かなと思います。
国会で野党の森議員が
「広域災害が発生すると分かっているようなときには
総理大臣が非常事態宣言を行うべきである」というような内容のことを
仰っていましたが
気象台や地方整備局が頑張って記者会見をしていましたし
もし政府から何らかのことを発信するのなら
防災担当大臣がこの任に当たるのが妥当かなと思いました。
進路は日々刻々と変わっていきますが
最近の台風予報では
欧州やアメリカの台風情報を一緒に放送してくれますので
気象庁だけの予報にとらわれず
総合的な判断ができるようになっています。
台風19号の進路で一番精度が高かったのはアメリカではなかろうかと思っています。
初期のころは
気象庁と欧州の予想が四国から関西上陸というパターンでしたが
アメリカの予想では東の進路で千葉に接近し上陸しないというパターンでした。
途中途中で進路予想が狭まってきて
上陸何日か前には
それぞれの予想がほぼほぼ東海から関東上陸に定まりました。
我が家は関西上陸や接近を考えて
早期に準備をすることが出来ました。
上陸地点が東側に大きくずれましたが
台風が大型だったため暴風圏にかかってしまいましたので
結果的に準備をしていて本当に良かったと実感しています。
屋根が損壊していてブルーシートがかかったままであるにも関わらず
安全で静かな夜を過ごせました。
テレビを見ていますと
「大雨特別警報が出たときに避難しましたか?」というようなアンケートがあって
それに対して避難したとかしていないとかの回答がありました。
「大雨特別警報」「警報」「注意報」は気象庁の管轄で
「避難勧告」「避難指示」「避難準備情報」は自治体の管轄です。
そもそも「大雨特別警報」は「大雨による被害甚大です」ということを意味するのであって
避難を促す意味ではありません。
これが出た段階で避難するのは間違っています。
気象庁からの「特別警報」が出る前に「警報」が出ているはずですから
「警報」の段階では、もうすでに避難を完了していなくてはいけません。
下田市は台風が上陸する前日にすでに全域避難勧告を出しましたが
これは英断だと思っています。
避難については
「避難所に行く」のか
「親戚や友達の家に行く」のか
「自宅の中の安全な部屋に行く」のか分かれてきますが
安全を確保するための重要な判断になります。
気象庁は「大雨特別警報をだす可能性がある」と言及していましたが
それが意味することを会見で伝えて欲しいと思います。
NHKの放送でずっと台風情報を見ていましたが
ある時点で急に複数の都県に「大雨特別警報」が出てとても驚きました。
NHKでも各地の支局があるので
そちらでは注意報や警報などが放送されていたはずですが
全国版ではそういった情報が出ませんので
あまりにも唐突で驚きました。
甲信越や東北にも甚大な被害が出ていることに
その時に気付かされました。
気象庁は、今回の台風では大雨が降ることが分かっていましたので
それをもっと効率よく伝えるための会見での言葉の選び方などを
考えて欲しいと思いました。
河川の氾濫が起こるのは
「排水能力を上回る雨量」が原因だと思いますが
東京で比較的浸水が少なかったのは
河川の治水対策とか地下神殿と呼ばれる貯水施設とかがあって
「雨量を上回る排水能力」があったからだと思います。
長い年月をかけて治水対策を行ってきた東京都の姿勢をとても評価します。
千曲川では100年に一度を超えるような雨量だったそうですが
そうすると浸水は防ぎようが無かったと思いますので
人的被害を減らすにはやはり早期の避難が大事だなと感じます。
福島県では浸水による被害者がとても多いようですが
避難についての課題を残したようです。
東京管区気象台が記者会見を行ったのですが
福島県は東北管区気象台の管轄なので
このような広域災害の場合は
どの部署が陣頭指揮を執るのかなとか
連携しているのかなとか疑問が湧いてきました。
何か書き忘れていることもあるかもしれませんが
長くなりましたので今日はここまでにしたいと思います。
次回は「自治体」について書きたいと思います。
(追記)
「今回は台風の進路の左側(西側)に被害が出ているので特異な台風だ」
という意見がテレビで散見されますが
暴風は台風の右側(東側)で被害が大きくなりますが
大雨はどこで起きてもおかしくはありませんし
遠く離れた地域でも大雨が降ることがあります。
また、右側(東側)は海上に当たるので被害が目に見えていないだけで
特異な台風かどうかは
雨量を比較して判断する必要があると思います。
印象だけで思い込むのではなく
何事にも科学的な裏付けが必要だと思います。
(追記 その2)
今回の台風は北側に水蒸気を多く含む何とか言う雨雲が発達していたそうです。
そのようなウェブ記事を見たのですが
今探しても見つかりません。
何とか言う雨雲にはカタカナの名称がついていましたので
国際的に知られた定義づけられた雨雲なのだろうと思います。
(追記 その3)
水量が多くなったダムが緊急放流するというニュースが流れたときに
その意味を理解した方はあまり多くなかったのではないかと思います。
NHKのニュースでは
しばらくしてから
緊急放流すると河川の水量が上がって越水しやすくなり
越水や堤防の決壊が起こると
家屋が流される可能性があるので
早急に避難しなければならないという意味が説明されていました。
そのニュースにどのような意味があるのかを
丁寧に分かりやすく説明する姿勢は大事だなと思いました。

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我が家はホットカーペットをつけました。
ホットカーペットはすでに敷いていましたし
昨朝のうちにこたつ布団をかけておいたのですが
それだけでは寒かったので
昨夕にスイッチを入れたところ
猫たちが集まって暖を取っていました。
夜寝る時もつけたままにしておきました。
ハチコ先生やテンテンはもうお年寄りなので
暖かくしておかないと免疫力も低下しますし
腎臓や膀胱に不具合が出てもいけないからです。
そう考えると
ご自宅が被災して避難所で過ごされている方々は
薄い毛布一枚でとても寒かったんじゃないかと思います。
命からがら逃げだして
冬物の準備も済んでいないでしょうから
これから季節が厳しくなっていきますので
お身体には十分に気を付けていただきたいですし
物資が早く届くといいなと思っています。
ユニクロとGUが衣料を提供してくださるそうですし
他の企業もマスコミで取り上げられていないだけで
支援をしてくださっていると思います。
ありがたいことです。
また保険会社は迅速に支払いをしていただきたいです。
今日のタイトルは「検証」とついていますが
研究者ではありませんので学術的な見解ではありません。
あくまでも素人の考えです。
「気象庁や地方整備局などの国の機関」「自治体」「住民」などに分けて
反省点と対案などを書きたいと思います。
「気象庁や地方整備局などの国の機関」
今回の台風は
いつもの気象庁の会見よりも何日か早く出されたようですし
関東管区気象台と関東地方整備局の異例の合同会見が行われましたので
それだけでいつも来るような台風とは違うと思った方も多いと思います。
この判断はとても評価できます。
「気象」と「防災」を同時に考えようとする枠組みで
これまでにない大変画期的なアプローチだったと思います。
ですが、水が高い方から低い方に流れるように
防災感度の高い方から低い方へ情報は伝播されていくので
情報弱者に危機感が伝わるのには時間がかかったと思います。
今回のような勢力の大きい台風が上陸すると
被害が大きいことは分かり切っているので
次からはもっと早くから情報発信しても良いのではないかと思います。
今回の台風は上陸が土曜日になりましたので
一般的な会社勤めの方々は
準備期間が短かったのではないかと思いますし、
防災用品を用意していない方々が買おうと思っても
皆がドッと買いに行くので
品不足になって手に入らなかったこともありました。
本来ならば地震に備えて常に用意しておくものですが
まだまだ周知が足りないのだなと思います。
これは自治体やマスコミの仕事かなと思います。
国会で野党の森議員が
「広域災害が発生すると分かっているようなときには
総理大臣が非常事態宣言を行うべきである」というような内容のことを
仰っていましたが
気象台や地方整備局が頑張って記者会見をしていましたし
もし政府から何らかのことを発信するのなら
防災担当大臣がこの任に当たるのが妥当かなと思いました。
進路は日々刻々と変わっていきますが
最近の台風予報では
欧州やアメリカの台風情報を一緒に放送してくれますので
気象庁だけの予報にとらわれず
総合的な判断ができるようになっています。
台風19号の進路で一番精度が高かったのはアメリカではなかろうかと思っています。
初期のころは
気象庁と欧州の予想が四国から関西上陸というパターンでしたが
アメリカの予想では東の進路で千葉に接近し上陸しないというパターンでした。
途中途中で進路予想が狭まってきて
上陸何日か前には
それぞれの予想がほぼほぼ東海から関東上陸に定まりました。
我が家は関西上陸や接近を考えて
早期に準備をすることが出来ました。
上陸地点が東側に大きくずれましたが
台風が大型だったため暴風圏にかかってしまいましたので
結果的に準備をしていて本当に良かったと実感しています。
屋根が損壊していてブルーシートがかかったままであるにも関わらず
安全で静かな夜を過ごせました。
テレビを見ていますと
「大雨特別警報が出たときに避難しましたか?」というようなアンケートがあって
それに対して避難したとかしていないとかの回答がありました。
「大雨特別警報」「警報」「注意報」は気象庁の管轄で
「避難勧告」「避難指示」「避難準備情報」は自治体の管轄です。
そもそも「大雨特別警報」は「大雨による被害甚大です」ということを意味するのであって
避難を促す意味ではありません。
これが出た段階で避難するのは間違っています。
気象庁からの「特別警報」が出る前に「警報」が出ているはずですから
「警報」の段階では、もうすでに避難を完了していなくてはいけません。
下田市は台風が上陸する前日にすでに全域避難勧告を出しましたが
これは英断だと思っています。
避難については
「避難所に行く」のか
「親戚や友達の家に行く」のか
「自宅の中の安全な部屋に行く」のか分かれてきますが
安全を確保するための重要な判断になります。
気象庁は「大雨特別警報をだす可能性がある」と言及していましたが
それが意味することを会見で伝えて欲しいと思います。
NHKの放送でずっと台風情報を見ていましたが
ある時点で急に複数の都県に「大雨特別警報」が出てとても驚きました。
NHKでも各地の支局があるので
そちらでは注意報や警報などが放送されていたはずですが
全国版ではそういった情報が出ませんので
あまりにも唐突で驚きました。
甲信越や東北にも甚大な被害が出ていることに
その時に気付かされました。
気象庁は、今回の台風では大雨が降ることが分かっていましたので
それをもっと効率よく伝えるための会見での言葉の選び方などを
考えて欲しいと思いました。
河川の氾濫が起こるのは
「排水能力を上回る雨量」が原因だと思いますが
東京で比較的浸水が少なかったのは
河川の治水対策とか地下神殿と呼ばれる貯水施設とかがあって
「雨量を上回る排水能力」があったからだと思います。
長い年月をかけて治水対策を行ってきた東京都の姿勢をとても評価します。
千曲川では100年に一度を超えるような雨量だったそうですが
そうすると浸水は防ぎようが無かったと思いますので
人的被害を減らすにはやはり早期の避難が大事だなと感じます。
福島県では浸水による被害者がとても多いようですが
避難についての課題を残したようです。
東京管区気象台が記者会見を行ったのですが
福島県は東北管区気象台の管轄なので
このような広域災害の場合は
どの部署が陣頭指揮を執るのかなとか
連携しているのかなとか疑問が湧いてきました。
何か書き忘れていることもあるかもしれませんが
長くなりましたので今日はここまでにしたいと思います。
次回は「自治体」について書きたいと思います。
(追記)
「今回は台風の進路の左側(西側)に被害が出ているので特異な台風だ」
という意見がテレビで散見されますが
暴風は台風の右側(東側)で被害が大きくなりますが
大雨はどこで起きてもおかしくはありませんし
遠く離れた地域でも大雨が降ることがあります。
また、右側(東側)は海上に当たるので被害が目に見えていないだけで
特異な台風かどうかは
雨量を比較して判断する必要があると思います。
印象だけで思い込むのではなく
何事にも科学的な裏付けが必要だと思います。
(追記 その2)
今回の台風は北側に水蒸気を多く含む何とか言う雨雲が発達していたそうです。
そのようなウェブ記事を見たのですが
今探しても見つかりません。
何とか言う雨雲にはカタカナの名称がついていましたので
国際的に知られた定義づけられた雨雲なのだろうと思います。
(追記 その3)
水量が多くなったダムが緊急放流するというニュースが流れたときに
その意味を理解した方はあまり多くなかったのではないかと思います。
NHKのニュースでは
しばらくしてから
緊急放流すると河川の水量が上がって越水しやすくなり
越水や堤防の決壊が起こると
家屋が流される可能性があるので
早急に避難しなければならないという意味が説明されていました。
そのニュースにどのような意味があるのかを
丁寧に分かりやすく説明する姿勢は大事だなと思いました。
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