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ネコの毛並の遺伝子(9)

テンテン、今日はネコの毛並について、ちまたの噂を検証するわね。



(1)茶トラ(オレンジ)のメス猫はすごく少ない!?

茶トラのネコは、オスの場合は優O(Y)、メスの場合は優O優Oの時に産まれます。

順番に見てみましょう。

  父がオレンジ(優OY)の場合

  母がオレンジ(優O優O)なら、

  息子(オス)は優OY、優OY

  娘(メス)は優O優O優O優O

  
  母がオレンジ・黒系両方ある(優O劣o)なら、

  息子(オス)は、優OY、劣oY、

  娘(メス)は、優O優O、優O劣o


  母が黒系(劣o劣o)なら、

  息子(オス)は、劣oY、劣oY、

  娘(メス)は、優O劣o、優O劣o


  父が黒系(劣oY)の場合

  母がオレンジ(優O優O)なら、

  息子(オス)は優OY、優OY

  娘(メス)は優O劣o、優O劣o

  
  母がオレンジ・黒系両方ある(優O劣o)なら、

  息子(オス)は、優OY、劣oY、

  娘(メス)は、優O劣o、劣o劣o


  母が黒系(劣o劣o)なら、

  息子(オス)は、劣oY、劣oY、

  娘(メス)は劣o劣o、劣o劣o

  
茶トラはメス1に対してオス2のため、

茶トラのメスは茶トラのオスに対して少ない。


ここで、他のメスを見てみましょう。

優O優O(茶トラ):劣o劣o(黒系)=1:1ですね。

これに優Aがかかると、茶トラは茶トラのままですが、黒系はキジ猫になります。

これに優A、優Iがかかると、茶トラは茶トラのまま(多分)ですが、黒系はサバ猫になります。

O遺伝子が上位であるので、茶トラは他の遺伝子が働いても変化が少ないですが、

黒系は他の毛色に変わっていきます。


よって、

茶トラのメスは茶トラのオスよりも少ないが、

ネコ全体の中で希少ではない!!



(2)三毛猫(二毛)のオスが少ないのは致死遺伝子のせい!?

ネコの毛並の遺伝子(8)の記述通り。

致死遺伝子のせいではありません。

オスの三毛猫の確率はどれくらいか、『三毛猫の遺伝学』p215より引用。

  1万7000匹の三毛ネコを調査した結果をもとに、雄の三毛ネコがどのくらいの率で出現するかを

  予測すると、だいたい三万匹に一匹ということになる。

「ボクは三毛猫、男の子!~オスの三毛猫、聖くんのブログ~」によると、

聖くんはXY/XYのキメラで、茶トラのオスと、黒系のオスが1つの胚になったそうです。

たまたま、三毛猫のオスとして生まれたからキメラであることが判明したけど、

黒と黒、茶と茶ではキメラかどうかわからないわね。

キメラのネコって結構多いのかしら?



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