抗てんかん薬大量投与について思うこと
毎日新聞の記事から考えさせられることがあったので記します。
2014年に脳腫瘍を再発した女性が
東京女子医科大病院に入院し
持病のてんかんのために
以前からの薬とともに
この病院で別の抗てんかん薬を大量投与され
薬の副作用で全身の皮膚に障害が起き
投与から約3週間後に死亡した事件。
薬の用法・用量を超過した
大量投与によって起こるべくして起こった
副作用による死亡事故なんですが、
病院側のコメントが
「確実な効果を期待した。リスクは話している。法的な非難を受けるいわれはない。」
(以上、毎日新聞より抜粋)
というものなんですが・・・。
どこの病院でも患者と病院の意見が食い違って
言ったとか言わないとか
医療過誤とかなんだとか
色々あるんですけど、
でもね
私がこのコメントに対して不信感を抱くのは
「確実な効果を期待した」って言っても、
標準値の16倍の薬を毎日投与することで
確実な効果が得られるって
誰が臨床実験したの?
この患者さんは人体実験を受けたの?
なんで16倍なの?
って次々に疑問が湧くからなんです。
投与した医師は薬のこと知らなかったんじゃないのかな?
院外薬局から投与量が多すぎると指摘があったときに
どうして過誤に気付かなかったんだろう?
多くてもいいと思っていたのなら
標準的な医療方針から逸脱してまでも効果を求めた
その根拠は何だったんだろうか?
残念ながら患者さんは亡くなってしまったので
真相はどうだかわかりませんが、
病院側の言うように患者さんの要求で過剰投与したとしたら
それこそが「医師の倫理に反する」のではないかと思います。
患者は治りたいという一心で藁にもすがる思いですから
もっと薬が多かったら良くなるかも・・・と思うかもしれない。
でも、標準的な投与量をはるかに超えてまで
患者の要望に答えることが良い医師なのか?
薬価の問題もあるので、
患者が言うとおりに処方するような体質の病院なら
国の健康保険事業を根幹から揺るがすような
重大な出来事ですよ。
遺族は「副作用についての説明はなく、もしあれば投与してなかった」と
反論しています。
私が、患者や家族でも標準値の16倍するって言われたら
絶対に躊躇すると思います。
多くするにしても、とりあえず1・5倍からでしょ?
2倍にしても多いのに16倍は絶対に無いわ。
重度の肺がんの患者さんに効果があると言われる
抗がん剤の例で言えば
それ以外のガン患者に投与して
肺炎になって死亡する例もあります。
薬は用量・用法を守ってこそはじめて
効果が期待できるのであって
なんでもかんでも投与すればいいってもんでもない。
医師が標準よりも16倍も大量に投与しても大丈夫と思った根拠が知りたいので
今後の動向や報道を注視したいと思います。

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2014年に脳腫瘍を再発した女性が
東京女子医科大病院に入院し
持病のてんかんのために
以前からの薬とともに
この病院で別の抗てんかん薬を大量投与され
薬の副作用で全身の皮膚に障害が起き
投与から約3週間後に死亡した事件。
薬の用法・用量を超過した
大量投与によって起こるべくして起こった
副作用による死亡事故なんですが、
病院側のコメントが
「確実な効果を期待した。リスクは話している。法的な非難を受けるいわれはない。」
(以上、毎日新聞より抜粋)
というものなんですが・・・。
どこの病院でも患者と病院の意見が食い違って
言ったとか言わないとか
医療過誤とかなんだとか
色々あるんですけど、
でもね
私がこのコメントに対して不信感を抱くのは
「確実な効果を期待した」って言っても、
標準値の16倍の薬を毎日投与することで
確実な効果が得られるって
誰が臨床実験したの?
この患者さんは人体実験を受けたの?
なんで16倍なの?
って次々に疑問が湧くからなんです。
投与した医師は薬のこと知らなかったんじゃないのかな?
院外薬局から投与量が多すぎると指摘があったときに
どうして過誤に気付かなかったんだろう?
多くてもいいと思っていたのなら
標準的な医療方針から逸脱してまでも効果を求めた
その根拠は何だったんだろうか?
残念ながら患者さんは亡くなってしまったので
真相はどうだかわかりませんが、
病院側の言うように患者さんの要求で過剰投与したとしたら
それこそが「医師の倫理に反する」のではないかと思います。
患者は治りたいという一心で藁にもすがる思いですから
もっと薬が多かったら良くなるかも・・・と思うかもしれない。
でも、標準的な投与量をはるかに超えてまで
患者の要望に答えることが良い医師なのか?
薬価の問題もあるので、
患者が言うとおりに処方するような体質の病院なら
国の健康保険事業を根幹から揺るがすような
重大な出来事ですよ。
遺族は「副作用についての説明はなく、もしあれば投与してなかった」と
反論しています。
私が、患者や家族でも標準値の16倍するって言われたら
絶対に躊躇すると思います。
多くするにしても、とりあえず1・5倍からでしょ?
2倍にしても多いのに16倍は絶対に無いわ。
重度の肺がんの患者さんに効果があると言われる
抗がん剤の例で言えば
それ以外のガン患者に投与して
肺炎になって死亡する例もあります。
薬は用量・用法を守ってこそはじめて
効果が期待できるのであって
なんでもかんでも投与すればいいってもんでもない。
医師が標準よりも16倍も大量に投与しても大丈夫と思った根拠が知りたいので
今後の動向や報道を注視したいと思います。

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