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人生は儚い。

古い知人が亡くなったと連絡が来ました。

50代の女性です。

まだ若いのにどうして?

と思ったのですが

数年前から病に倒れて入退院を繰り返していたそうです。

全然知らなかった。



若い時の知人で

30年以上は会っていないので

もうこの世にいないと知っても

何だかピンときません。

でも、彼女の家族は

大切な人を見送って

きっと喪失感にさいなまれていると思います。



私も乳がんという病を得て

死を身近に感じるようになりました。

でも人はいずれ死ぬものだから

悲しいとか辛いとか

そういうネガティブな気持ちはないです。

乳がんを告知されたときよりも

もっと辛い経験があったし、

台風で屋根が飛んで雨風が吹き込んできたときの方が

絶望感が強かったです。



「二人のおじいさんの話」をどこかのブログで読んで

確かに人生はそういうものだなと考えます。

「二人のおじいさんの話」とは

病気で入院している先の長くないおじいさんのところに

友人の元気なおじいさんが今生の別れをしにやってきて

その帰り道に元気なおじいさんが事故に遭って亡くなる

というストーリーです。

二人は、病気のおじいさんの方が先に亡くなると思って

悲しみのお別れをしたのですが

元気なおじいさんの方が先に亡くなってしまって

「寿命は誰にも分からない」という話でした。



彼女の親御さんが

前から病気がちと知っていたので

その親御さんの方が順送りで先に亡くなると思っていましたが

まさか娘を見送るとは思ってもいなかっただろうなと思います。

親孝行とは、親より長生きしてあげることかもしれませんね。

私も親より先に死にそうなので

親不孝をしそうに思います。

というか私の親は殺しても死にそうにないくらい丈夫なので。



あのハスキーな声をもう聞くことがないのかと思うと

寂しく思いますが

しばらくしたら天国で会えるかなと思います。

でも、30年以上疎遠だったのに

死んだら急に親密になるってわけでもないかもしれないけれど。

私は天国でも引きこもって

社交的な生活はしないと思います。



彼女は

娘であり

妻であり

母であり

祖母でもありました。

それぞれの相手を思いやって

心残りは多かったと思いますが

一番の心残りは娘さんのことかなと。

娘さんがこれから妊娠・出産・育児という経験をするときに

そばに居てあげたかっただろうなと

なんとなくそう思います。



心よりご冥福をお祈りいたします。

貴女はとても魅力的な女性でした。



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