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熱海の土石流災害に思うこと。

熱海市の伊豆山地区で発生した土石流災害で

亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに

ご家族ご親族の皆様にお悔やみ申し上げます。

また家屋や家財を失われた皆様に

お見舞い申し上げます。




私が第一報を見たのは

7月3日土曜日の昼過ぎのテレビを見ているときに

画面の上部に災害発生のテロップを見たときでした。

「熱海市で大規模土石流が発生し約20名が安否不明」

というような内容だったと思います。

それで急いでNHKにチャンネルを替えたのですが

まだニュースをやっていなかったので

家族がYoutubeを探したら

あの映像が流れていました。

すごく驚きました。

山から土煙を上げて土石流が下ってきて

市街地の家屋を粉砕しながら流れ下っていきました。

驚きとともに「何故?」と違和感を強く感じました。



土石流のほとんどが泥土のように見えて

その中に粉砕された家屋の残骸が混じっているように見えました。

熱海市辺りは

例年の7月の総雨量以上の雨が

たった二日で降ったそうです。

山林に貯えることの出来る雨量を超えて

山林から表層崩壊することは十分に考えられますが

それにしては丸太が無いな

というのが第一印象でした。

山林が崩壊して木が倒れると

山肌を流れてくる間に摩擦で

枝がはらわれて丸太になります。

でも、映像では丸太がほぼ無かったので

ハゲ山だったのかなとか

河川がせき止められて土石流になったのかなとも

思いました。

河川がせき止められた土石流の場合にしては

土砂の量がかなり多し

そんなに大きな川もなさそうなのに

繰り返し土石流が発生していることから

これも違うかなと思いましたので

やっぱりハゲ山の保水力が劣って

大量の土石流が発生したのだろうと思いました。



時間が刻々と過ぎていく間に

専門家と言われる人が様々な意見を言っていましたが

「えっホントに?」

と首をかしげるような意見も出てきて

専門家と言われる人の話は鵜呑みにするのは良くないなと思いました。



「あの辺りは土石流災害警戒区域のハザードマップに

危険地域として記載されているので

いつ土石流があってもおかしくないので

そこに住むのはやめた方が良い」

と言っている専門家がいました。

ハザードマップに記載されているとはいえ

記載された地域全域に土砂災害が起こったわけではなく

伊豆山地区にだけ土石流が起こった原因追及がされていないと思いました。

それに昔からずっと住んでいる地域に対して

土地を離れろというのは酷なのではないかと思います。



また、「表層崩壊の場合は

地表から1~2メートルの表層が崩落することを言うので

地表から10メートルくらい崩落したから

今回は深層崩壊だ」という専門家もいたのですが

崩落起点の映像を見ると

土の色の感じから深層崩壊じゃないように思いました。



私は専門家でも何でもないので

きちんとした反論は出来ないのですが

なんとなく違うということは分かります。



その後、静岡県から

宅地開発の盛り土が原因の可能性がある

と発表されて合点がいきました。

まず、ハザードマップの件ですが

崩壊起点の盛り土の場所は

土砂災害警戒区域外でした。

ですから、本来なら危険性を感じない場所から

土石流が流れてきたので

下流域の住民の皆さんはどうしようも無かったと思います。

表層崩壊か深層崩壊かという点についても

盛り土が10メートル以上あったそうなので

それは表層になるのではないかと思いました。



じゃあどうすれば良かったかということですが

そもそも開発はするべきじゃなかったと思います。

静岡県の川勝知事は自然環境破壊を理由に

リニアにも反対しているのに

どうしてなんだろうと思いました。

詳細は分からないのですが

宅地開発自体は川勝知事が知事になる前の出来事だったらしく

その土地を別の会社が購入し低木などを植えていたとかなんとか

ワイドショーで言っていました。



とは言っても

法的に矛盾が無ければ開発は進むものだし

今回は異常なほどの雨量だったので

その中でどうしたら良かったかと言えば

避難しておくべきだったのかなと思います。

そうすれば人命は何とか助かったかもしれません。

でも家屋は諦めるしかないです。

でもね~~

それもなんだかな~~

元々住んでいて

あとから開発が進んだのに

居住権を脅かされるのは違うと思いますけどね。

天下茶屋の崩落もそうですけれど

こんなことが起こると分かっていたら

工事なんか反対しますよね。



5月に内閣府が定める避難のガイドラインが改訂されて

「避難情報に関するガイドライン」が公表されました。

熱海市は、警戒レベル3を発動していましたが

その後に気象庁から「土砂災害警戒情報」が出されたので

直ちに警戒レベル4にあげるべきだったと思います。

熱海市長の会見を見ていますと

「雨が小降りになるという気象庁の発表を聞いたので

警戒レベル4にはしなかった」そうです。

この考え方には二つの誤りがあります。

一つ目は、気象庁の土砂災害警戒情報は

警戒レベル4にあげる指標であること。

二つ目は、土砂災害は雨が小降りになった後でも

同じように発生しやすいので

警戒が必要なこと。

自治体もいろいろと忙しかったと思いますが

「無知は罪」と反省すべきかなと思いました。

内閣府の「避難状況に関するガイドライン」には

自治体のやることには限界があるので

住民判断での自主避難を求めています。



とは言っても

避難指示も出てなかったら

なかなか避難しようと思う人はいないですよね。

避難指示が出ていても

逃げない人は多いですからね。

我が家も以前「河川の氾濫危険」のために避難情報が出されましたが

家にとどまって逃げませんでしたし。

お年寄りのいるお宅は家族で自動車で避難したり

独居老人の場合はバスに乗って避難所に行ったりとしていたようです。

河川が決壊すると3階まで水が上がるので

2階建ての我が家は水没します。

でも、もっと上流に支流があって

一番初めにそこがバックウォーター現象で水につかるので

その後に避難しようかなと思っていたので

すぐに逃げるという判断は無かったです。

猫3匹いるので避難所には行きませんしね。

羽鳥慎一モーニングショーで気象予報士の石原良純さんが

各家庭によって違うので自分の判断で避難するべきと

言っていましたが

まさにその通りだと思います。

いや~~

でもね~~

今回の熱海の土石流は

いくら雨量が多かったとはいえ

人災の意味合いが強そうだから

天災の経験則に従うと

避難するという選択肢はなかったかもしれませんね。

「開発地域から大量の土砂が流れてきますので避難してください」

なんて誰も想像してなかったと思いますし。



警察や消防、自衛隊などの皆さんが

行方不明者の捜索をしてくださっているのですが

大量の土砂に阻まれてなかなか捜索が進まないようです。

土砂だけを搬送する別動隊があったら

楽になるのかなと思うのですが

まだ二次被害の危険性が高いので

入れないのかなとも思うので

もどかしいですが

見ているしかないのかなと思います。

1人でも無事に発見されることを願ってやみません。

(追記)

今テレビを見ていたら

土木関係の皆さんが土砂を取り除いてくれているようです。

救助隊と後方部隊と連携が取れて良かったなと思いました。



家族は無事だったけれど家屋や家財がダメになったという方も

たくさんいると思いますが

火災保険の会社が相談に乗ってくれるので

加入している保険会社に連絡してみるといいですよ。

ものすごく不安になって

ノイローゼ気味になると思いますが

必ず落ち着いた日々を取り戻せますので

気をしっかり持ってください。



(追記2)

思い出したことですが、

NHKが土石流のニュースをやりはじめてすぐの頃

住民の人と電話中継がつながっていたときに

アナウンサー「安全な場所にいらっしゃるんでしょうか?」

住民「警察から避難してくださいと言われています。」

アナウンサー「えっ!すぐに避難してください。」

みたいなやりとりがあって

驚きました。



(追記3)

崩落起点の削れた岩の部分から

ものすごい勢いで水が噴出しているところがありました。

噴水の吐出口みたいな感じでした。

そこから盛り土に雨水が溜まっていったのかなと思いました。

それから残土を運び込むダンプカーがよく走っていたそうです。

違法行為だと思うので

防犯カメラ映像などからダンプカーを割り出してほしいです。



(追記4)

今日は追記が多いな。ごめんなさい。

川勝知事が現場視察するみたいですが

崩落起点には近づかない方が良いですよ。

まだ安定していないので危険です。

お付きの人でNOと言える人がいればいいけど。



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